お笑い芸人に学ぶ 例え話の上手い人
とあるトーク番組で繰り広げられた一幕を受けて、例え話上手いなーって感じる人と、よく分からん例え話だなーって感じる人の違いを考察してみた。
きっかけとなったやりとり
「日常の些細な出来事から社会問題に至るまでを本音トークでぶった斬る」という趣旨のバラエティで、その回ではある女芸人さんが女優さんの扱いに対して不満を述べており、司会の芸人さんが「それは仕方ない、なぜなら...」と反駁する下りが面白かった。
簡単な会話の流れは以下の通り。
女芸人: 女優さんが全く似ていないクレヨンしんちゃんのモノマネをして「可愛い」というリアクションを頂くことに違和感がある。
モノマネをした結果は「似てる」「似てない」であり、「可愛い」「可愛くない」といるリアクションはおかしい。
司会:僕は女優さんであってもモノマネが似てなかったら「似てない」って言う。
女芸人:それは素晴らしい!
司会:でも「可愛い」とも言う。
女芸人:なんでですか!?
司会: 例えば3mの大男が全く似ていないクレヨンしんちゃんのモノマネをしたとしたら、「似てない、でもデカイ」ってなるやろ?
女芸人: なりますね。
司会: めちゃくちゃ口の臭いやつが全く似てないクレヨンしんちゃんのモノマネをしたとしても、「似てない、でも口臭い」ってなるやろ?
女芸人: 。。。デリカシーは置いといて、なりますね。
司会:じゃあ可愛い女優さんが全く似てないクレヨンしんちゃんのモノマネをしたとしたら、「似てない、でも可愛い」ってなるやろ?
女芸人:。。。すみませんでした m( )m
(笑)
例え話の本質
上記を踏まえて、例え話の本質は「汎化」と「特化」を繰り返す行為なんだな、と改めて思った。
つまり前述の話者は以下を高速で行っているんだろうな。
可愛い女優さんが行った似ていないモノマネに対して「似てない、でも可愛い」とコメントをする
↓ 汎化(generalization)
ある特徴(X)をもつ個人が行った似ていないモノマネに対して「似てない、でもX」とコメントする
↓ 特化(specialization)
ある特徴(デカイ)をもつ3mの大男が行った似ていないモノマネに対して「似てない、でもデカイ」とコメントする
これは単純な例だけど、もっと複雑な例え話をその場で上手くやる人は、もっと複雑な汎化→特化を脳内で繰り返しているんだろうな。
さらに言えばトークしているメンバーや客層に合わせて適切な特化をしているんだろうな。
それには豊富なドメイン知識が求められるんだろうな。
つまり例え話の上手い人はきっとDDDに向いているんだろうなー。
まとめ
例え話上手い人 = 物事の汎化<->特化に長けた人、ってことで納得した。
採用の時、何か例え話をしてもらうとある程度プログラマ適正が見れるかもしれない。
早速試してみようかな。応募者ゼロだけど。。。泣
Fun :)